[ふわり、受け取った欠片は揺らぐ影の内に溶けて。月白色の翼は、その色を先ほどよりも深める] ……ん。 少し、落ち着いたようですし。 やり残しがないよう、ちょっと行ってまいります。[そこらに散歩にでも行く、とでもいうような口調で紡ぎ、影は翼を大きく広げる。向かう先は、己を一度堕とした者の所。生きているなら、言っておきたい──というか。押し付けておきたい言葉が幾つか、あるが故。**]