人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天軍指揮官 ナネッテ



 ………、なるほど。これか。 賢しい真似を。


[大天使は僅かに目を見開き、そして少し笑ったようだった。
 ただ。天使の側にとってもこれは”初めてではない”
 天上の響きにて天の子から齎されし警告、
 それがこれかと思い至れば大天使の動きもまた素早かった。]

 ──── Ad luceant.

[輝きへ戻れ、と。躊躇わず下された命に従い、
 下級天使らが幾体も連続して光へ戻る。
 その輝きが連なって、天にカーテンを掛けるかのように広がった。
 
 それは時ならぬ極光オーロラのよう。
 輝かしくもどこか不安定な光が空を覆って、]

(171) 2017/11/11(Sat) 23:10:27

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