― 士官学校跡 技術班待機所 ―
…そうですか。
やはり、我々が持つ通信機と同じ…ではあるが、そちらで登録されているものでもないと。
[ただちに向かいます、と答えた所会議の開始は一刻後だった。
念のため、ローズクォーツの通信機について技術班に確認を取る。
石の色合いや形状は、帝国の技術班で作成された記録はななく、リエヴルが、自分たちが知らない間に開発させたものではないらしい。
恐らくは、帝国側で開発されたものではないか>>0:141との回答]
………帝国側……あちらに通信機技術がわたるとしたら…
[思い出す。この技術が流出したであろう事件を。
今日、天に還ったばかりのノトカーの、唯一の心残りであろう事を。
自分に与えられた通信機を、じっと見る。]