人狼物語−薔薇の下国

297 吸血鬼の脱出ゲーム


碧眼 シルキー

―中庭―

『だぁれ?私の植物おともだちを荒らして回っているのは』

[金糸雀はぴくりと反応をして、侵入者に向かって触肢を伸ばす。
その見た目は吸血蔦によく似ているが、吸血の機能はない。
突き刺したり追い払ったりといった用途のものだ。

幾本ものそれらが顔も見えぬ侵入者を拘束しようと動き出す。]

『ジャン?』

[その名を聞けば一瞬だけ、動きを止めて話に聞き入るけれど、]

『そう、元気なら良かったわ。大切なひとができたなら、――それは、とっても良いことね。』

[返答はにべもないもの。]

(171) 2015/02/03(Tue) 22:54:11

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