人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


伯爵家・次男 フェリクス

―俺を傍にと思っていてくれるのか?

…約束しただろう。
お前が望む限り、隣りにいるよ。

[>>168ソマーリュの言葉に目を瞬かせ。
自分の存在を求められる事は嬉しい。
―けれど彼に添うなら死の淵でなく、現実であって欲しい。
…今回の自分の選択で、未来が閉ざされると思いたくはなかった。
けれどもし間違っていたとすれば…、もう後はないのだ。

薄らと涙滲む朱と琥珀が交じるソマーリュの瞳に真紅の瞳を揺らす。
男の掌に触れた彼の震える指、そこからは彼の苦悩が見て取れて。

―自分も怖くないわけではない。
むしろ、この状況で怖いと思わない方が異常で。
背凭れに預けていた半身を起こすと、そっとソマーリュの肩に自分の頭を凭れさせた。

―伝わるだろうか、自分の温度が。*]

(171) 2013/10/06(Sun) 18:23:48

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby