王に添い 王を慕い 王を希う 数多の想い 我が身を介し ここに集わん 其は不変にして不偏 不偏にして普遍 我らが想《ねが》い 永劫なる刻《とき》を征く王と共に在らん[常ならば紡がぬ呪言。朗々と読み上げ創り上げたのは、己が属たる次元の術。永久《とこしえ》の祈願が込められた、タイガに魔力を重ねるためだけに創り出した術だ。形を崩し行くタイガへと放てば、馴染むように彼の魔力に溶け込むことだろう。密やかに、ディメンションゲートを介して遠地の魔王軍勢から魔力を掠め取って混ぜ込んでいたりするのだが、見抜いたものはいたかどうか]