[一気に胸に溜めていたものを吐き出したせいか、
表情は少しだけ柔らかくなる]
ここで目覚めなければ、素直にシスターの
力を信じられたのに。
協力を申し出る程、信じられない癖に。
偽物だと糾弾出来ない位は……俺はシスターを。
好きなのかも知れない。
[捻じ曲げてでも踏み切れない。
最後に出てきた理由に、初めて少しだけ
罪悪感が沸いた。
この感情を、おそらく大事なはずの感情を
こんな形で利用するなんて最低だと。
もう一度自嘲の笑いが漏れる。
きっとこれも偽らざる本音だ。
ただ、切り捨てるべき感情だ]