― 巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―
此方の船に来たんだね。
[てっきりもうひとつの巡洋艦に行くものだと思っていたから。
まさかここで出会うとは思わなかった。]
………うん。
僕なりに考えて、此処まで来たんだ。
タクマさんにいっぱい迷惑かけちゃったけどね。
[>>158 ぽん、と頭に手をやられるのは昔と変わらないままで。
なんだか、まだ姉さんと一緒に遊んでいた頃を思い出す。
時は経ち、背丈は自分の方が上になったけれども、相変わらずウェルシュは彼女の前では弟のようなものなのだろう。
幼い頃に戻ったようだ。
ただ、―――姉さんだけが、居ない。]