人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


語り継ぐ者 ローランド

― 隠里 ―

[呪具が完成し、身支度を整えた男はその呪具を両手で掬い上げる。
竜眼石自体に刻印は入れず、その周囲を銀で出来た装飾品で包みあげた。
装飾品は竜の形に彫られており、竜眼石を包むことで青銀色の竜が浮かび上がる。
老竜の全盛期を彷彿とさせる姿。
伝承に残るその姿を、男は呪具として顕現させた。
男は呪具──龍の目ドラコスマティを専用の止め具で右腰に提げる]

 よし、それじゃあ行って来るよ。

[隠里に残る者達に声をかけ、男は転移魔法を唱えた。
消耗に拘っている場合ではない、今は時間が惜しい]

(171) 2014/09/19(Fri) 21:43:13

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