お前がどんな風に考えているかは知らないが……。 私はお前を切り捨てるつもりは無いぞ。 こう言っては酷かもしれんが、お前はもう”リーゼロッテ”として過ごしているのだろう? リッター家とは関わりの無い、リーゼロッテ・ヴェーラーとして。 ならば何の問題も無い。 胸を張って生きろ。 ……まぁ、その知り合いが親しい相手なのであれば、苦しいかも知れないが、な。[言いながら、思い出すのは親友《アリーセ》のこと。私の場合は彼女が私のことを兄と誤認しているため、リーゼロッテほどの苦しさは無いのだが]