[錘の上を飛び越え、人馬はそのまま敵騎馬隊の脇を抜けるように一旦駆け抜ける。武器は抜かず、ただ駆けることだけに集中する。追随する騎馬も、正規兵の武装とまともに打ちあえるような統一した装備は持ち合わせていない。部隊を擦り合わせるようなすれ違いで数人が落とされながらも、盟主に続いて駆け抜けた。さほどいかぬところで騎馬の小隊は再び敵将の方向へ向きを変える。上手くいけば、後続の重歩兵隊と挟撃の形になることを目論んでいた。//]