― 現在 ―(だから、いいんだ。あいつが相手なら)[そんな半分以上虚勢の感情は、果たして相手には見抜かれただろうか。 ともかく今は、枝の上の探索が第一ということでは、意見が一致したようで。 再び不安定な樹上の足場へ、二人でアタックする>>105] ぐっ……なんだこの風。[途中突風に煽られ、アイリと共に堪える場面もあった。 図体の分、風に吹き飛ばされる心配はアイリよりは薄いだろう。 ウェルとセイジの名を聞けば、あの二人はどのように試練を受け止めたのかと、しばし想い馳せたりもした]