人狼物語−薔薇の下国

381 四君子繚乱


雷華の族長 ガートルート

では、ルート。
この浮島の外に、俺の領域がある。
あんまり使わんから他の連中のように立派な居城はないが、まあ休むのには問題無い。
距離は少しあるが──この、

[言いながら、ルートヴィヒと名乗った青年が差し出した手に>>153鼻先を寄せるハイイロオオカミをちょいと指差す。
狼のエメラルド色の聡い瞳が、じっとルートヴィヒを見上げた。]

ウル、が、ルートの足代わりだ。
兄弟達、ちょっと背を貸してくれ。御褒美はソレで足りるかい?

[緋色の獣に答えるように、二匹が遠吠えをする。地の上に撒かれた赤い髪が、稲妻となって狼達に纏い付き──、光が消えた頃、そこには人の身の丈を優に超えるであろう二頭の銀狼が、瞳を金色に輝かせていた。]

(171) 2015/10/04(Sun) 00:55:48

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