[>>117宿の出口へ向かう前に金髪の青年と。
>>154そしてしばし歩いた先に宿の方角へ向かう青年と通りすがる。
どちらも軽装から察するにこの村の住人だろうけど。宿無しの若者が多いのか、それとも食事や温泉が目を引いているのか。
千客万来の宿を一度振り返り薄く笑う。]
俺が宣伝するまでもないかな。
[風と砂を避ける為に羽織っている深緑のケープ付きマントが翻る。
ところで、男の装いは明かに旅人のそれ。
『近くで旅人が人狼の犠牲になった』と耳にした者にとって、このタイミングで来訪したいかにも旅人風な男をどう思うか。
人狼よりも幽霊の方が若者には馴染みがあるかもしれない。
そも近くで遺体が出たなど、男は未だ知らないから考えも及ばぬこと。
長い金糸は鍔広の帽子の下で、男の意に反して揺れ遊ぶ*]