それが決まっていないんです。私には故郷はもうありませんし、旅をしようにも路銀がそうのこってはいません。……実は今後のヒントが得られるかも、と思ってこの店に来たのもあるんです。[知らず顔に浮かぶのは苦い笑み。本当に全く何のプランもないのだから困ったもの。どうしましょう?などと頬に片手を当て首をかしげた。]