ゾフィヤ・シュバルツ。階級は准尉。
あぁ、ならちょうど良かった。
[もう今日何回目になるかわからない名乗りを返し。既に諦めの域に入りつつも、これが最後の乗員、書類を集め終えられそうな安堵が嘆息よりも先にきた。書類を受け取ると、項目ひとつひとつを確認し]
ん。問題ありません。有難うございます。
[でも…。と。見た目は随分華奢な様だ。こんな女性も、今はとてもリゾートと呼ぶ事もできないあの島に?]
島には宿泊所の近くに海岸などもありますので、あまり無理はされませんように。
[廃墟など、足場の悪いところは特に。そう注意をすると、丁寧に鞄に書類を閉まった。]