…っきゃあ![顏をよく見ようと一歩踏み出したところに、折れた枝があり踏んでしまう。パキ!と小気味よい音が響いたと同時に、突然の事に驚き短い悲鳴を上げながら、前のめりになる。なんとかしてバランスを取ろうと両手を振り回すも―飛ぶ唾さなんてないから、膝から崩れ落ち、かろうじて手を着くことでそれ以上無様な姿を見せるのは避けた。…けれど、小さな白い花で作った花冠は、彼らの方へと投げ出されてしまった。]