人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


公子 セルウィン

[ その間にも剣の冷気を高め、トールが身を翻して巨狼の背後へと回る動きを見せると同時に、大きく振りかぶった剣を正面に振り下ろす ]

オオォッ!

[ 横面をはり倒すような勢いでぶつけた凍気に、巨狼の頭がこちらに向けば、更に気を引くように雄叫びめいた声をあげて、その足元に向かって駆けた ]

[ 咆哮と共に、吐き出された闇が襲って来るが、その大半は、ユーリエが放った突風>>156に散らされ、ローランドの香に浄化されていく ]

破っ!

[ 闇の残滓を搔い潜り、トールが切り裂いたと同じ場所を狙って氷の刃を突き入れれば、びしりと音を立てて、焔の熱を凌駕する氷塊が、奥深くに食い込んだ ]

(170) 2017/08/12(Sat) 15:57:52

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