痛っ……!!
[幾度となく飛んでくる矢を斬り捨てるけども。
石までは切り捨てられる訳はない。
肩に、腹に、容赦なく当たっていく。
後方からは更に蹄の音。
上方と後方からの攻撃に、騎兵たちは更に数を減らす。
やがて、ダークエルフたちの射程を抜け、弓騎兵たちに追いつけば。]
弓騎兵、左右に散開して敵を射よ!
騎兵、戦える者は私についてこいっ!!!
無理なものは、本体への合流をっ!!!
[そうして再度Uターン、駆けるのは、街道ではなく山腹。
ついてきた騎兵は20程。
弓など近づいてしまえばどおってことはないと、木々の間を抜け、やがて斜面を駆け下りて、異形の馬たちの一団に*突っ込んだ*。]