[そうこうしている間に、
いつの間にか地上に降りていたミヒャエルが
シメオンに話しかけるのを見て。
話の邪魔にならぬよう、お疲れ様という代わりに会釈を向けて
バルタザールの近くで跪いていた青年は、今もそこに居たろうか。
居たなら、さっきのステージにも観に来てくれてましたよね。と微笑みかけた後]
バルタザールさん。
あのね、応援してくれたのは嬉しいんだけど
なんでヴェルザンディからハンナに戻したの?
[幼名で活動しているときはそもそも名前で応援されたことはなかったから
戻した、というのは違うかもしれないけれど
ヴェルザンディで呼ばれ慣れてる人からハンナと呼ばれるのは初めてで
それがこんなに照れるものだとは知らなかった。
半ば照れ隠しも兼ねて、どうして急にと疑問を問いかけて。
イベントの終了の伝達が届いたのは、ちょうどそのタイミングだったろうか>>130*]