― 霊王の領域 ― グレーテ君には無縁の物だったよね。 ああ、皆でやるなら何でも。[>>163楽しげな笑い声に頷きながらクスクスと笑った。こんな時間も、とても貴重なもので。いつも穏やかなグレーテの笑顔が曇って、心がざわめいた。そんな顔はさせたくなくて。でも何故なのか察しきれず。出来たのは自分の心を確認するために問いかけること。返答までに空いた僅かな間が、また心に漣を立てる]