― 戦場東側 ―[互いの表情がつぶさにわかるほどの距離で、言葉が交わされる。年重ねた彼の将の、変わらぬ笑みの奥にある気骨が、言葉に垣間見えた。飄々とした口調とは裏腹に、叩き付けられる錘は重く激しい。受ければ受けた得物ごと潰される。その軌道を読んで、馬の腹を蹴った。] ならば見るがいい。 これが、変革の先の姿だ![現状に挑む者としての名乗りを上げ、馬を跳躍させる。草原の馬はよく応え、天駆けるがごとく高く跳ねた。]