―2F,西階段―
(…コレ、どういう状況よ。)
[足音隠して上がってみれば、さっくり言えば交戦中。
何やら片足と武器が凍りついたジル君と、
それをやったと思わしき和装の見習い魔女。
そして、何やらこちらに走ってきているシメオンさんと・・・]
『どういうも何も、交戦中なんだろう?
さて。かなめ。この状況で、何をするのかな?』
[ウルタールの楽しげな声が、なんだかやたらと腹立たしい。
自分は、この場でどうするべきか。
考えてみても、答えは出なくて・・・]
(・・・とりあえず、何もしないで後悔するよりは・・・ね。)
[そっと抜き足差し足で、和服の魔女に忍び寄る。
状況がよく分からないけど、一番危険そうなのは彼だから。]