[突如として向けられた疑問>>166には、やはり平然と反応を向ける]
ありえない。本当にゲルトの居場所を知っていたとして、僕が馬鹿正直に進んでいく様子を見せるとでも?
別に信じられないというのなら構わないけれども、この村で起こったことならば大方勘で検討が付く。ただ、それだけ。
[…は冷気を纏わせたような視線をヤコブへと向ける。]
それとも――
――僕を殺すかい?
[近寄りながらポケットに手を入れる彼>>166を見て、囚人を繋ぐ鎖のような冷徹な殺気を、絞め殺すように、封殺するように、絡ませて、縛り付ける。
生き残る術は“彼女”に一通り教わっている。明らかに素人の―平凡なパン屋の―放つそれではなかった。
もしも実際に刃を向けてくることがあれば応戦し、何らかの形で戦意が削がれていたのならば殺気を解いて]
ん、隠し刃はそんな簡単に見せるものじゃない。少し落ち着いて考えると良い。
[と告げ、ヤコブを昼食の準備にでも誘うだろうか。]