…?キャップ?
おい、ドロシー?お前サン、本当に大丈夫か?
[蟀谷をおさえて俯いてしまったドロシーに今度こそ、心配そうに声をかける。
こういう反応を示す、ということは相当だろう。肩に手を置いて、顔を覗き込むようにする。
敵地のど真ん中でぶっ倒れられても困る。
どこか、安全で隠れられそうな場所や、ドロシーには船に戻ってもらうことを考える。]
―――?
[バイザーを触って、変だ、と思った。
乗り込む前にインストールした銀羊号の船内地図は表示できる。設定を切り替えれば、身内だけなら、ある程度のおおまかな場所の表示もできるが、金馬号との連絡がとれない。]
(不調か?さっきまでなんともなかったのに…。)
[こんなときに、と悪態をつきながらも、心配はドロシーの方へ。*]