(そう言えば、最近ゲルトの顔を見ていないな)[グラスを空けながら。いつの頃か、不意に暇さえあれば、いつでも眠っている知人の顔を思いだし。彼のことだ。もしかしたら睡眠を欲するあまり、食事すら忘れている可能性もある。](…嵐がやんだら、パンでも届けに行くか)[つらつらと、そんなことを考えながら。男同士の夜は更けていく。**]