[話しに区切りがついたようだ。…損得勘定。平たく言えばそうではないだろうか。対象が人間であることに憤ることはない、世の常でもあるのだ。そうして火とは生き延び、あるいは富を得て、あるいは貧を被ってきた。そう、とても人間らしい感情で―妙な気配、という単語に場の雰囲気が一変した。>>163自分の事がバレたか、と焦り顔を半分だけ出すも、視線は見慣れぬ天使に注がれている。どういうこと―]