― 午後・医務室 ―
[ 昼食の食器が回収されてどれ位経っただろうか、
使用された薬剤や消耗品の在庫を確認していると
ノックと共に人影が>>164 ]
あ、オズ……グレーナー中佐、お待ちしておりました。
ただ今軍医を呼んで参りますので、
少々お待ち頂いてもよろしいですか?
[ 幾ら昔馴染みとはいえ、久しく会っていなかった相手、
それも上級将校なのだから、形は整えるべきだろうと、
今までどうしてたんだと尋ねたくなるはやる心を抑えて敬礼した。
手の空いている者に、医務室用の備品倉庫に行っているであろう
軍医殿>>168を呼んでくるように言う。
フィッシャー少尉>>166もそろそろチェックが終わったかもしれない。
自分は看護用のベッドから少し離れた休憩用のテーブルに誘って、
ミックスベリーの香りが漂うお茶を淹れた。
何かと嫌な記憶と結びつきがちな消毒液の匂いが
少しは紛れただろうか。
彼らが戻ってくるまで世間話に興じるつもりだ** ]