それで、ね。質問を続けようか。
[ 三人の人間を殺したのは自分だと、
実質的に自白をしているにも等しいけれど、
それでも、彼女に言葉を投げるのは止めない。 ]
君達は。どうして僕が君達にこんな質問をしているんだと思う?
[ 優しく、子供に尋ねるような口調で。
ねえ?どうしてだと思う?と、さらに続ければ。
最早底に秘めた闇を隠す気もない瞳が弧を描く。 ]
[ もしも。各々が何か妙な動きをしようとしたならば
戯れに腕を振って命を刈り取ってしまうと暗に告げるような
残酷さを孕んだ笑みを貌の上にとっぷりと浮かべて、
考古学者は返事を待つように二人の"彼女"と対峙した。* ]