[私は御領主に忠誠を誓っている訳ではない。
だからこそ、余計な手出しはしない。
けれど、余計な手出しもさせない程度の忠義はある。
>>149立ち上がった壁が魔王と勇者を囲む形になっていると気付けば、壁の強化と、万一にも神樹の巫女の力が魔王に影響しない為の相殺を狙って私の水の加護を重ねた。
道化師のように術者本人にまでの干渉はしないまま魔王と勇者の戦いを見守っていた、最中]
タイガ。
……………分かりました!
[>>159力を。
そう望む声は、魔王の最たる忠臣の切なる想い。
逡巡は、彼の者ならば魔王の想いに反する真似はしないという信頼が打ち勝った。
私の精霊達、全てを彼の下へと集わせたそれは魔獣の変じた魔力の粒子と重なり同化していく。
風水火、光と影が入り交ざれば、>>161漆黒はより深い混沌の闇を作り上げて**]