[間近に視線が交わった。>>154若い異国の将の瞳に確かな意思を読んだ男の瞳が僅か、皺を刻む。元はウェストマールの正規兵たる雇われ兵、命賭けて止める必要もあるまいものを。それを為さんとする心はただひとつ、この男もまた己の仰ぐものに唯一無二の光を見たのだろう。あの日、己が若き主に輝きを見たと同じに。そうした瞳の色だと思った。なればこそ──、と。唇の端に笑みの色が乗る。] …、そうか。