[ヤコブを見つめる目に諦めを宿し>>150、涙を零す>>152ペーターを見て胸が痛くなる。
ここでペーターの証言は嘘だったのかと思ったが、何故か責める気にはなれなかった。理由は自分でもよく分からない。ただジムゾンを、友人を信じきれなかったことを後悔した。]
……。
[黙ったまま二人のやりときに耳を傾けていると、ヤコブの問い>>159に自分は亡霊だと>>163ペーターが答えた。
そういえば、レジーナからはペーターは双子の片割れだと聞いていたことを思い出す。入れ替わっていたのか?と懺悔の言葉から想像した。
ナイフを突きつけるヤコブが何をするか分かっていながら、それを制止することなく少年に向かって低い声で呟いた。]
お前の本当の名前が何であれ、マルメロを取ってきてくれたり、ミルクやチーズを運んでくれたりしたことは、間違いなくお前がしてくれたことだ。俺は感謝しているよ。
ありがとう。