―回想:前日 書庫―[アイリは王宮の書庫にいた。ゾネスにも書庫はあるが王宮の書庫は規模が違う。歴史を記載するものや兵法書、国家の経済についてのことや各国の偉人や学者が出した難しい本などなど、様々にあるものの中からアイリは数冊の本を取り出した。 机に並ぶのは内政や産業、そして北の国に纏わる本。自領の経営に役立てそうなもの、そしていつかはもぎ取るつもりのあま地方。書庫へ行ったものは椅子に腰掛けて本を見ているアイリの姿が確認できるかもしれない。*]