観念してもらうぜ!
─── speeddown!
[術を切り替えると、自身にかけた加速が解けるのを感じた。
それに対して小さく舌打ちをした後、術の対象を翼を覆った氷へと定める。
メレディスの扱う加速減速の術は、本来、他者もしくは他者の技にかける場合、相手との意志の対決となる。
それに負ければ術は当然かからないし、自身の隙が大きくなってしまう。
故にこれまで、『虚無の八竜』に対して直接術をかけることは無かった。
けれど、同じ目的を持つ技、共に並び立つユーリエの技ならば。
きっと効果を生むことが出来ると、そう信じて]