― ベルサリス修道院跡 ―
違わねえな。
[ クレステッドの問い返しに>>155再び返す声はあっさりとしたものだ。
出来る事と出来ない事、守らねばならないもの、それを計算ではなく直感で摑み取る、この剣士は、そんな男だ ]
それじゃ、俺の隊は橋の西に回る。
[ そう認めた上で、やはり自身は自由に動くのだが ]
まさか泳いではこないだろうが、川岸をがら空きにするわけにもいかん、俺達なら、広い範囲を駆けずり回るのには慣れてる。
ついでに湿地の方も警戒だけはしておくさ。
[ 隊長のきまぐれに振り回され続けた小隊は、正規軍の騎兵の中でも異質の存在だから、と、一応理由らしきものは、付け加えておいた// ]