[この小さな木製ナイフみたいなものを使えばいいんだよな、と判断して、サク、パク。]
う、む。
[粉っぽい触感は生焼けのケーキな感じ? いや、でもしっとりとして上品な甘さだ。ぼそぼそとはしない。
で、地味な陶器の大きな器の底にほんの三口ほどだけ淹れられた (なんか無駄っぽさを感じる…) 泡立った草色のカプチーノもどきは、予想に反して──えらく渋かった。薬湯なのかもしれない。]
く、 ふ
[それでもきっちり飲み干すのが礼儀と、茶器を煽った。]
…ありがとう、
なんというか──野性的な…、ギャップの楽しい…、身体によさそうな…、味だった。
[なるべく褒めたつもり。]