[血を受け継いだはずの父の顔を知らぬ己にとって、 過ごした時間は短くとも、彼は確かに『父親』であり。 時に優しく時に厳しく庇護と愛とを与えてくれた者であり。 だから、せめて。 この身平原に帰れども。 伝えきれるはずもない義父への感謝と、 一時でも彼の息子で在ることが出来た誇りのために、 ハーウェンの姓を名乗り続けると決めたのだ。**]