[ふと思い出したようにポケットから揃いのアミュレットを取り出し、ペーターとリゼットの手に握らせた。世話になった巡礼先の教会で頂いた魔除けの護符。親指の爪ほどの小さなそれは、貰った時から2人に似合うと思っていたのだ] お土産の、御守り。 ふたりとも、村の事で頑張ってくれているから。[もらえない、と言われても、受け取るつもりはない。穏やかな笑顔の裏、頑として譲らないだろう]