(――幸福、だった)[うっすらと眠りから覚醒の間を揺蕩いながら、そう、夢の中の過去の自分は微笑する。 そう、自分は幸福だった。 続く筈のない時間を、永遠だと、勘違いする程に](……いや、そう、したかった、だけだ)(本当は最初から――)