お父さん、見てくれているかしら? 私は今、ここに――お父さんが大好きだったシルバー・メリー号に。 お父さんと一緒に居た、スノウちゃんと一緒に居るわ。[天を仰ぎ、問いかけてみました。――父が真実に気付きながらも直ぐに自決しなかったのは、せめて私を船に連れて行く約束の日までは、と決めていたからなのです。皮肉なことに、約束の日のほんの数日前に悲劇は起こってしまったのですが。]