[ そして、ガートルードの様子を確認する。首元を噛みちぎられて、だくだくと流れるであろう赤。そこに、まだ息があったなら。止血し、救命を試みようとするだろう。けれど、もう、助からないとそう、確信するほどの傷ならば、───きっと。 ] 無茶しすぎです、 ガートルード、[ 呆れたような、心配したような声色で告げる。何でもないように。いつもみたいに。獣の姿に驚いた。けれど、その行動は、"守る"ためのもので。 ]