……ありがとう。 そんな風に、“わたし”自身を大事だと 思ってくれるのは…もう、ロウだけよ。[他の誰でもない、“わたし”という存在を肯定し、必要としてくれる言葉は>>119、心の深いところに染み入るようで。微かに潤みかけた瞳を伏せた。娘のようにも想ってくれているクレメンスや、空色の瞳の少女と重ねて心配してくれている、カサンドラ。自分の“意思”で護りたいと思ってくれているヴィクトリアのことは、まだ知り得ぬまま。]