[けれど「居る」と思い込みたいだけで、皆同じ一人のチャールズであることを「自分」は理解している。
自分じゃないと別けて逃げたい弱虫で引き籠りな「カレル」が、自分自身であることを「自分」だけは理解していた]
[説明が、如何にも難しい。暫し逡巡の後に口を開き]
アンタの弟のチャールズだと思いたいなら、そう思えば良いし、
違うと思うなら、そう思えば良い。どうぞ、望む侭、ご自由に。
…彼奴はプレイヤーである事を放棄したんだ、可哀想も何もない。
[そう、そして彼の望むであろう「チャーリィ」も、プレイヤーとしての勝利も、敗北も、早い段階で放棄した。
自身の事であると理解出来ているだけに、酷く忌々しい。
ディークに吐き捨てる言葉は、正しく、自己嫌悪であり、ただの*八つ当たりだった*]