[ひとまず何とも無いらしいため、治療はウルズに頼んだ。
下がったのは砂浜と草原の中間辺り。
草原の様子もある程度は見える場所。
そこで腰を下ろす場所を作り、軍服を脱いで上半身を晒し治療に入る。
胸に走る傷と、船上で巨大海老にしてやられた左脇腹の残りの治療。
柔らかく光る光の精霊は緩やかに傷口を癒してくれた]
………
[その間にも視線を注ぐのは草原での出来事。
私が下がった後に大きな変化があったらしい。
伝達によれば小鬼と餓鬼は引き下がり、大きな獅子のような生き物が現れたと言う。
それにはファサン殿が当たり、今尚戦闘中とのこと]