── 続きの話 ──
[ぴくり、踏み込まれた冗談>>48に、止まるのは一瞬。
それからたっぷり、冗談めかして]
えーっ、俺のやる気スイッチそんなに
重い代償が必要に見える?
つるぴかなんて可哀想やんか。
さすがの俺かて多少は譲歩するわ。
[男にとって二人以外……王国の正当な後継者以外のもの──が国を継ぐなど考えられなかった。もしあるとするならばそれは侵略であり、征服である。キャンバスに第三の可能性が描かれるというよりは、キャンバス自体がなくなることを意味していた。]
あぁ、名前?
[そういや名乗ってなかったか。と今更ながらに思い出すとはなんとも失礼な話。]
俺みたいなんの名前がなんぼのもんか知らんけど、そない言わはるんならそん時にでも名乗りまひょ。
[にっこり、告げて別れる。
これを約束というには、あまりにも
不確かだったかもしれないが
良くも悪くも、それが二人が作り上げた
距離感に相違なかった。]