――こんな私が、人を殺すことが、出来るのかしら?
[漠然とした、しかし確実に忍び寄る現実に、ふと浮かんだ疑問。]
[――先生が意識を取り戻す前のこと。
僅かな間でしたがダーフィトも居眠っていた時間があったようで>>28、ベッドで眠る包帯巻きのシェルダン先生、隣の椅子で船を漕ぐダーフィトと、頼れる先生と先輩の意外な――無防備な姿を見ることが出来ました
。
私はお二人を起こさないよう、でも何もせず座っているだけなのは、ただでさえ長く感じられる時間の経過がより長く感じられてしまい。
何時もなら、ドロイドも襲い掛かってこなくなったしエレオのお店再開できるかしら。
今日こそ裏メニュー食べられるかしら、と能天気なことを考えていたのでしょうが。
先程の血に塗れた先生の姿が、頭を離れなかったのです。