分かっているのはまあ、ありがたいですね。
あたしだって分かってるんです。
ぐずぐずしている暇なんてないってことは――
[応えるエルナの声のトーンも自然と落ちていた。>>151
それきり、しばらく黙って周囲で聞こえる声に耳を傾け、]
お茶、もらっていきますね。
[パメラが淹れてきた紅茶が運ばれてきた。>>152
それだけの時が経っても、声の調子は戻らない。
時は何も解決してくれないと分かっているから。
言葉通りにカップをひとつ手に取ると、談話室に残る者に一礼して部屋を出た]
ちょっと、様子、見てきますね。