[公子と呼ばれていた人物がこちらに向き直る。向けられる鋭さ失わぬ問いに、ふ、と一つ息を吐いた]ああ、そういう事だな。お前さんたちは俺の……天霊遺跡の守り人たるもの、嵐激の騎竜師カーク・ヒッツェシュライアーの承認を得た。それに伴い、風の赦しを得た事になる。故に、遺跡に踏み込む許可の一つ目は得たって事になるな。[さらりと名乗りを交えつつ、今の立ち合いによって生じたものを説明し、それから]