でも……このまま何もしないでいることは、どうしても出来なくて。 誰かが戦わなきゃいけない時に、そこに居る資格すらないのは――やっぱり、嫌なんです。[言いながら、体側にある両手をぎゅ、と握る。 その胸中にあるのが誰の姿なのかは、もう既に知られたことかもしれない] 強く――は、なれないかもしれないけど。 せめて、背中を向けないでいられる自分で、いたい……。[こんな時に何を、と思われるかもしれない。 それでも、状況に流されるばかりの自分より、一歩でも前に進みたかった*]