人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


共和国大使 カナン

− 14年前・北方の小国セドナ (回想) − >>155>>156>>157

[幼少の頃は病がちだった兄皇子も成長期になれば立派な男になって、”予備スペア”としての第二皇子への期待やら野心やらもだいぶ緩んできた頃だった。

マチュザレム共和国政府からもたらされた留学の話に、カナンは乗り気だった。
学友として抜擢されたシメオンがその慧眼で推察した”人質”という政治的カードを理解はしても、実感が湧かなかったのもある。]


 ん、 留学の理由?
 おまえは知りたくないのか?


 世界の中心で起きていること、最新の技術、人間の可能性──


 この国にいては、半年たってようやく伝わるジャーナルを、最前線で手にすることができるんだ。
 あるいは、自分たちの手でそれを開発、発見できるかもしれない。


 おれは、自分を、世界を、もっとよりよいものにしたいんだ。

(168) 2015/03/06(Fri) 23:43:10

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